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【第3回:エンジニアの働き方・キャリアとその変化】日本CTO協会主催 新卒エンジニア合同研修レポート

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はじめに

こんにちは。2026年に新卒でメンバーズに入社したHUANG SENHAIです。

2026年5月27日、日本CTO協会主催の「新卒エンジニア合同研修」に、社内の同期7名とともに参加しました。
100名以上の他社新卒が集まる中、LayerXのCTO松本勇気氏による、単なる技術論にとどまらない「エンジニアの働き方・キャリアとその変化」について講義を受けました。社会人としてのスタートを切ったばかりの今の時期に、「キャリアを投資として捉える視点」や「AIに代替されない価値の出し方」を学べたことは、今後の働き方の指針となる非常に大きな収穫でした。

LayerXオフィス - 現場

LayerXオフィス - 会場

投資家的に考えるキャリアのあり方

最初のテーマでは、キャリアを単なる職歴やスキルの積み重ねとして見るのではなく、「自分の持つ資産をどのように増やしていくか」という投資家的な視点で捉える重要性が語られました。ここでいう資産とは、知識や経験だけでなく、他者からの信用、健康や体力、時間、名声、さらには富まで多岐にわたります。

特に深く納得したのが、「探索と学習」のサイクルです。仮説を立て、行動し、振り返り、知識を蓄積することで状況の不確実性を下げていくプロセスは、最初から正解が分からない中でエラーと原因分析を繰り返すエンジニアリングそのものだと感じました。この学習サイクルを回す上で鍵となるのが、「最初の10年」の重要性です。キャリア初期の可処分時間を未来への投資に充て、将来レバレッジが効く資産へと変換していくことが長期的な成長を決めます。

また、努力を継続するためには個人の意志力に頼るべきではありません。「周りの人の平均値が自分になる」という言葉が紹介された通り、友人や同期、エンジニアコミュニティなど、自分が成長したいと思える環境の力を活用することが不可欠です。

この話を聞き、新卒としての今の時期を「単に業務に慣れる期間」として漫然と過ごすのではなく、目の前の業務で成果を出しながらも、中長期的に価値を生む知識や人間関係を意識的に積み上げる「将来への投資期間」として捉え直す必要性を強く感じました。

フォロワーシップとマネジメント

一人で開発する場合、どうしても視点が不足し、大規模で複雑なものを作ることには限界があります。だからこそチーム開発が必要になりますが、ただ人を集めるだけでは機能しません。コミュニケーション経路を整理し、メンバーにとって負荷は高いが成長につながる目標を設定し、進むべき道を示すのがマネジメントの役割です。

ここで非常に新鮮だったのが、「今日からできるマネジメント」としてのフォロワーシップの概念でした。新卒である私たちはマネージャーではありませんが、だからといってマネジメントに無関係なわけではありません。フォロワーシップとは、受け身で指示を待つことではなく、自分の現状や課題を自ら整理し、マネージャーが判断・支援しやすい状態を能動的に作りにいくことです。

エンジニアの仕事は、「頭の中で考えていること」「実際に言葉にしたこと」「相手に伝わったこと」の間に差が生まれやすい性質があります。そのため、「自分は何が楽しいのか」「何を目指しているのか」「今何が分からないのか」を徹底的に言語化して共有する努力が、コードを書く力と同じくらいチーム開発においては重要になります。 さらに、「Disagree and Commit(反対してコミットする)」という姿勢も印象に残りました。意思決定の前には自分の意見をしっかり伝えますが、いざチームとして決定した後は、たとえ自分の意見と完全に一致していなくとも全力で実行に移す。

これまではフォロワーシップをあまり意識してきませんでしたが、これからは自分の状況を適切に共有し、上司や先輩を「支える」ことでチーム全体の成果に貢献していきたいと考えています。

LLMに任せる側に回る

「安く、速く、オンデマンド」で利用できるLLMがすでに平均的なエンジニアの能力を超えつつある今、エンジニアの価値の源泉は大きく変化しています。

実装そのものの一部をLLMに任せられるAI時代において、これまでの中心的な価値であった「仕様を理解し、コードを書く力」だけでは不十分です。人間には「このプロダクトは本当にユーザーの課題を解決しているのか」「ビジネスとして成立するのか」といった高度な問いを立て、技術と事業を接続する力が求められます。

研修では、単にAIを使う人ではなく、AIを活用してプロダクトや事業を作り、変化を生み出す「AI Builder」になれという強いメッセージがありました。これにはエンジニアリングだけでなく、構想力や事業開発、プロダクトマネジメント、チェンジマネジメントなど幅広い能力が必要になります。そのための処方箋として、「師匠を探す」「独学だけでなく伸びている人から学ぶ」といった環境づくりの重要性に加え、「軸ずらし」という考え方が示されました。例えば、会計、プロダクト開発、マーケットの理解といった別の軸をエンジニアリングと掛け合わせることで、単なる実装者ではなく代替不可能な人材になることができます。

 AIを使うことを特別な事と捉えず、日々の学習や実装、設計のプロセスに当たり前のように組み込んで自身の生産性を高めること。また、それと同時に、事業やユーザーへの理解という別の軸を深めていくことが、AI時代を生き抜くエンジニアの条件であると深く理解しました。

懇親会での学び

講義後の懇親会では、他社の新卒エンジニアたちと交流しました。所属も得意領域も異なる同世代と話す中で、すでにAIを高度に活用している人や、明確なキャリアビジョンを持つ人が多くおり、大きな刺激を受けました。社内にとどまらず、こうした外部の優秀なコミュニティとつながり続けることが、自身の成長のモチベーションを高く保つ秘訣だと実感しました。

さいごに

今回の第3回新卒エンジニア合同研修を通じて、私はエンジニアとしてのキャリアをより長期的かつ主体的に考える重要性を学びました。特に大きな収穫は、3つの深い気づきを得られたことです。

1つ目は、キャリアを「未来への投資」として捉える視点です。キャリアは偶然に任せるものではなく、自分の時間をどのような資産に変換していくかを考えながら設計していくものだと理解しました。新卒としての今の時期を、非常に重要な期間と捉え、目の前の業務に真剣に取り組みながら、将来の自分にとって価値のある資産を意識的に増やしていきたいです。

2つ目は、チームで成果を出すための「能動的なフォロワーシップ」の重要性です。新卒であっても、自分の状況を言語化し、考えを共有し、決定事項にコミットすることで、チームに貢献できます。今後は、受け身の姿勢を捨て、自分からチームを支える姿勢を大切にしていきたいです。

3つ目は、AI時代において「任せる側に回る」というエンジニアの新たなあり方です。LLMを恐れるのではなく積極的に活用し、単なるコードの実装にとどまらず、構想力やプロダクト視点、事業理解、意思決定力など、より高いレイヤーの能力を身につけていくことが求められると実感しました。

今回の研修は、私にとって「新卒エンジニアとしてどのように成長していくべきか」を考える大きなきっかけになりました。今後は、日々の業務や学習を単なる作業として捉えるのではなく、未来への投資として捉え、技術力と人間力の両方を高めていきたいです。そして、チームや会社に貢献できるエンジニア、AI時代に価値を生み出せるエンジニアを目指して、主体的に行動していきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

HUANG SENHAI (コウ シンカイ)
HUANG SENHAI (コウ シンカイ)
2026年に株式会社メンバーズに新卒で入社しました。現在は、エンジニアとして日々の研修に取り組んでおります。
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