【第2回/Git基礎】日本CTO協会主催 新卒エンジニア合同研修潜入レポート
はじめに
こんにちは。BEMALab編集部の橋本です!
先日、日本CTO協会主催の新卒エンジニア合同研修へ参加してきました。
この合同研修は、日本CTO協会の法人会員企業の新卒社員を対象に、日本CTO協会会員企業による様々な研修を実施する取り組みで、全9回開催予定です。
今回は、第2回の株式会社Progate様(以下、サービス名の場合は敬称略)による講義に、弊社から3名が潜入取材させていただきました!
合同で新卒研修を実施する理由
現代ビジネスにおいて、エンジニアは企業の大小や業種を問わず重要な役割を求められています。
ただ、世間的に不足が叫ばれているエンジニアを企業が輩出するためには、採用はもちろん、育成にも注力する必要があります。
しかしながら、採用から育成には大きなコストがかかるため、新卒採用活動を見送らざるを得ない企業も存在します。
そんな中でも、育成に力を入れる取り組みとして、いち企業の負担を分散しながら新卒に多角的な内容の研修を提供するため、合同研修企画が始められました。
※詳細はこちらのプレスリリース記事をご覧ください!
研修テーマは「内部構造を意識したGit基礎」
今回のProgate様による研修は、「内部構造を意識したGit基礎」の内容でした。
会場は協賛の株式会社サイバーエージェント様のオフィス(渋谷スクランブルスクエア)で開催されました。
講師を務めた島津真人氏は豊富な開発経験をお持ちで、参加者に寄り添った講義をされていました。
参加した新卒エンジニアは約45名で、研修は4名ずつのグループで進行され、参加者同士が意見を交わしながら進行されるなど、終始和気あいあいとした雰囲気で進行されていました。
冒頭ではGitの概念からコマンドの動作まで実演を交えた説明があり、実際にGitを使うコツとして、コンフリクトの発生と解消の手順などをお話しされていました。
ツールを活用して質問環境と安心できる雰囲気を醸成
講義中は講師にリアルタイムで匿名の質問ができるSlidoというツールが使用され、生じた疑問をすぐに共有、解消ができる仕掛けがされていました。
冒頭、講師からは、「Gitの自信度を5段階で答えてください」や、「難しいと感じる部分はどこでしょうか」といった問いかけがされ、参加者の安心感が醸成されていたように感じます。
また、後半には参加者から講師への技術的な質問が多数寄せられ、
参加者が疑問に感じたことを講師へ直接気兼ねなく訊くことができたことで、知識の習得にも活用されていました。
講義は座学だけでなく実践へ
1日の最後には、ハンズオンタイムとして『実務に近い演習体験』ができるオンラインプログラミング学習サービスProgate Pathを用いての実践フェーズへ!
6つのタスクを互いに協力しながら進めるグループワーク形式で、参加者は座学だけでなく、実践的な学びを得ていました。
グループワーク中もSlidoで質問をできる時間が頻繁に用意されることで、ひとつのグループの疑問が全体へシェアされる、効率的な研修進行をされていました。
Slidoへは、参加者だけでなく、講師や日本CTO協会の運営スタッフからもコメントが書き込まれ、会場が一体となって和やかな雰囲気で研修が進んでいたことが印象に残っています。
本研修へかかわった方のコメント
参加したメンバーズ社員のコメント D.T(エンジニア 新卒2年目)
研修内容の感想
Gitの概念からコマンドの動作に至るまで、実演を交えた説明が非常にわかりやすく、理解が深まりました。特に普段あまり意識しないディレクトリの中身に関する説明は非常に興味深く感じました。これまでの経験で掴んでいた感覚的な部分が言語化され、自身の知識を整理する良い機会になりました。Q&Aの時間が頻繁に設けられ、講師だけでなく周囲の研修運営担当の方々からも回答が得られる点が大変有益で良かったです。
研修全体の感想
今回のような合同研修では、同年代でも自分より技術に詳しかったり得意な人がいて、そのような人が刺激となり学習のモチベーションにつながると感じました。また、登壇する方たちも尊敬できる実績や経歴をお持ちなので圧倒される時もありますが、そのような方々のお話を聞くだけでも自分の成長に繋がったり、仕事・学習のモチベーションが上がると思います。
株式会社Progate様からのコメント
今回の「Git基礎ハンズオン」研修にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。研修当日は新卒エンジニアの皆さんが、これからの実務に向けて必要なスキルを習得するための一歩を踏み出す姿を見て、非常に頼もしく感じました。
GitとGitHubは、現代のソフトウェア開発において欠かせないツールです。これらのツールをしっかりと理解し使いこなすことで、チーム全体の生産性やコードの品質が飛躍的に向上します。今回はGitやGitHubにあまり触れたことがない方からすでにしっかり活用している方まで幅広くいらっしゃったので、講義はやや発展的な内容を中心にし、そこでの学びを補強するためにエンジニア実務を擬似体験できる「Progate Path」の学習コース「Git/GitHub」を組み合わせて学習を進めてもらいました。
参加者の皆さんが、今回の研修を通じて得た知識と経験をこれからの開発に活かしていただければ嬉しく思います。
Progateは、プログラミング学習サービスを提供している会社として、プログラミングの面白さをお伝えし、多くの人が学習を継続して、その人自身の可能性をさらに広げられるようにしていきたいと考えています。Progate Pathでは、今後もさらに多彩で実践的な学習タスクを追加していく予定です。ぜひ、たまに覗いてみてくださいね。
皆さんが今後も継続して学習を進めて、自分自身の可能性を広げ、新たな価値を創造していくことを期待しています。そして、今後の開発による活躍を心から応援しています!
日本CTO協会からのコメント
日本CTO協会は「テクノロジーによる自己変革を、日本社会のあたりまえに」というミッションを掲げ、不確実性の大きい現代社会の中で、企業経営における最先端の技術浸透、世界最高水準の技術者育成を図ることにより、日本経済の発展に資することを目的としています。
またエンジニアの採用・育成はどの業界・企業においても、経営における重要な役割を担う時代になりました。
・企業が経営・事業を大きくする、新たなチャレンジをする上でもエンジニアが常に足りない状況にある
・スタートアップや中小企業が新卒エンジニアを採用するには、採用コストだけではなく育成のコストも大きくかかる
という2点の大きな問題からエンジニアの採用が重要であると考えつつも、特に新卒における採用活動自体を見送っている企業自体が多いのも事実です。
今後継続的に課題となり続けるエンジニア不足を解決するためにも、採用だけではなく「育成」にも注力する必要があると考えています。
そこで、日本CTO協会ではゆくゆくは社内メンバーとして自走ができる、次にリーダー、そしてそれ以上の職務を務められるような人を増やしたいという狙いから「新卒エンジニア向けの合同研修」を行うこととなりました。
多くの新卒エンジニアの方々にご参加をいただき、学び合う他企業の同期を作ってもらい、切磋琢磨してもらいたいです。
最後に
冒頭、Slidoで投稿されたエンジニアリング歴に対する質問には、参加者の半数ほどが社会人になってからプログラミングを始めたと回答するなど、エンジニアリング歴の浅い方が多い環境でしたが、チーム内でサポートし合う様子が印象に残っています。
普段、操作することでなんとなく理解を深めることの多いGitについても、講師の島津氏の体系化された内容の研修で参加者は一層理解を深められている様子でした。
会全体を通して、講師の方がリアルタイムで参加者からの質問に回答しており、生じた疑問をその場で解消できる仕組みが整えられていたことが本研修の学びを深める工夫の一つでした。
そのような環境での研修により、一方的な講義でなく、参加者が能動的にわからない点について考える、解消に向けて動くアクションが自然ととれていたことも、本研修からの学びとなっていたように感じます。
取材させていただいた皆様ありがとうございました。
次回の取材レポートもぜひご覧ください!