スクラムマスター1年生がまず最初に取り組んだこと① 0日〜50日
はじめに
初めまして。メンバーズの前山と申します。
僕の人生初の記事を読んでいただきありがとうございます。
僕は、今年の2月に中途でメンバーズに入社をしまして、5月からスクラムマスターへの道を歩み出しました。
現在は、チームのことで躓いてはスクラムガイドを読む、躓いてはスクラムガイドを読む...と反復横跳びのような生活を送っています。
スクラムマスターになる人は、エンジニアからジョブチェンジする場合が大半なんですが、僕の場合経歴は少し特殊でして、
留年
↓
底辺フリーランスのwebコーダー(2,3ヶ月)
↓
制作会社の立ち上げにwebディレクター、営業として参加(2年ちょい)(間に留年)
↓
留年
↓
フリーのflutterエンジニア(1年弱)
↓
鹿児島大学卒業
↓
メンバーズ入社
こんな情けない僕が、スクラムマスターを目指す物語の第一話を皆さんにお届けできればと思って書きますので、是非、読んであげてください。
また、スクラムマスターへ興味がある方、何から学べばいいか分からないという方の手助けになれば幸いです。
取り組んだ事
取り組んだことは、主に以下の4つになります。
- 読書でのインプット
- スクラムWSの講師
- 社内アプリ開発チームへスクラムマスターとしての参加
- ベテランスクラムマスターからのフィードバック
読書でのインプット
もはや定番すぎて僕から語ることは特にないですね。
読んでみてよかったなと思う本を3冊だけ紹介させていただきます。
スクラムマスター界隈で一番有名な本なんじゃないでしょうか。抽象度の高い体系的な情報や、どこかで見覚えのある具体的な情報が載っていて、かなり刺さりました。
スクラムマスターの地図的な本ですね。
エンジニアにも、非エンジニアにもおすすめの本です。
マイクロソフトに入った冴えないエンジニア(本当はめっちゃすごい)が、周りのスーパーエンジニアから学んだことを書いている本です。
筆者の思考の過程が分かりやすく記されており、読み物としてすごく面白いです。
アジャイルなマインドセットが身につきます。
コミュニケーションの基本が載っている本です。
自分はコミュニケーションの本を読んだことがないのですが、いわゆるコミュ力のある人が無意識に行っていることを全て言語化しているような本です。
モテたい人は是非読んでみてください。
スクラムWSの講師
当社では、エンジニア向けにスクラムWS(ワークショップ)という、まちづくりを題材としたスクラムを体験してもらう為のWSがあります。
このWS、意外と苦労しました。
WSの性質上、参加者の熱意がバラバラで、内職をしてる人もいたりいなかったり...(講師の僕が悪い)
そんな中で4時間という短い時間でスクラムを組み、3スプリントも回さないといけないのです。
そこで鍵になるのがアイスブレイクです。
アイスブレイクでみんなの心理的安全性を担保してあげないと、スクラムのWSなのに沈黙...みたいな最悪の状態になりえます。
アイスブレイクについての学びはまた別で記事を書こうと思います。
社内アプリ開発チームへスクラムマスターとして参加
いざ実践。ということで社内アプリを作っているチームへスクラムマスターとして参加をさせていただきました。
何かをしたい!と思った時にすぐに実践の場を与えていただき、とても感謝しています。
僕の参加させていただいたチームは、課題が山積みでした。
課題を解決するためにはまず、課題を課題と認識してもらわないといけない。
そのためにはまず信頼関係。
幸いこのチームは未熟な僕をスクラムマスターとして受け入れてくださり、現在はひとつひとつ真面目に楽しく課題に取り組んでくれています。
少しずつですが、チームの変化を実感出来るようになり、周りからもいい声をいただけるようになってきました。
本で読んでなるほど、と思ったことも、実際にやってみるのはとても難しいです。
一つ一つ行動に移して、知識を知識で終わらせないことの重要さを何度も実感させられた50日でした。
これからも、入力と出力を繰り返そうと思います。
ベテランスクラムマスターからのフィードバック
自分の成長の要因で一番大きいのは間違いなくこれです。
ベテランスクラムマスターからのフィードバック。
スクラムWSが終わった時、チームでの課題へのアプローチ方法で迷った時、課題が上手く言語化できない時、すぐに相談できるスクラムマスターが側にいてくれたおかげで僕自身が課題に向き合うことが出来ました。
本物のスクラムマスターは相談しても課題の解決方法を教えてくれません。
問いかけ、僕の考えを僕の口からまとめてくれます。
一緒にスクラムガイドを眺めてくれます。
解決方法が僕の口から出た時に、そっと背中を押してくれます。そして、上手くいったら褒めてくれます。
<編集部注>
メンバーズには、上記のような、優れた実力を持つスクラムマスターたちが在籍しています。
そんな実力派のベテランスクラムマスターへのインタビュー記事をご紹介します。
本物のスクラムマスターが周りにいてくれるおかげで、僕の中でのスクラムマスター像がよりはっきりと存在出来るようになり、そこへ進むスピードが上がっている気がしています。
また、複数人いることもかなり大きかったように感じます。
当たり前ですが、同じことを相談しても、見え方は人によって異なります。
完璧なスクラムマスター像があるのではなく、その人なりのスクラムマスターでいいんだということに気付かされました。
偉大なあのスクラムマスターみたいになるのではなく、僕なりのスクラムマスターを目指していきたいですね。
さいごに
スクラムマスター1年生が最初の50日で実施した事、いかがでしたでしょうか。
正直な話、こんな恵まれた環境で勉強させていただいて感謝しかありません。
ここには載せていないですが、社内のLT会等で学んだ事をアウトプット出来たのもかなりよかったと思います。
誰かに受けた恩は誰かに返さないといけません。
この記事がその一つとなることを願っています。
何かに躓いた人、これからスクラムマスターへ挑戦する人の足がかりになりますように。
この記事を書いた人
関連記事
- スクラムにおける既存職種のあり方について考えてみた(後編)...
Hideki Ikemoto
- スクラムにおける既存職種のあり方について考えてみた(中編)...
Hideki Ikemoto