アジャイル開発で成果を上げる!『Why』がチームを強くする理由
この記事は「BEMA Lab Advent Calendar 2024」の12日目の記事です。
はじめに
こんにちは!メンバーズでスクラムマスターやってます、橋本です。
みなさん楽しくチーム開発に取り組んでいると思いますが、そのみなさんのチームが取り組んでいるプロダクトの『Why』ってなんでしょうか?
いきなり『Why』って言われても、少しピンとこないかも知れませんね。
ここでの『Why』は「何のために作ってるんですか?」という問いのことです。なぜそのプロダクトを作るのか、どんな価値を世の中に提供したいのか、という根源的な問いの答えとなるものです。
例えば、新しいアプリを作っているとしましょう。
この時単に「新しい機能を追加する」のではなく、
- 「なぜその機能が必要なのか?」
- 「この機能によって、ユーザーはどんなことができるようになるのか?」
- 「どんな悩みが解決できるのか?」
を考えるということです。
この「なぜ」の問いかけ、つまり『Why』を意識することが、私たちの仕事をもっと楽しく、そしてより良いものにしてくれるんです!
『Why』がチームを成功に導く理由
『Why』を意識することで得られる「いいこと」はたくさんあるんです。
その中で今回はこの3つにフォーカスしたいと思います。
- やる気がアップする!
- 迷いがなくなる!
- より良いものができる!
さあ、ワクワクしてきませんか?
『Why』でやる気がアップする!
やる気がアップする理由:
- 目的意識が明確に
自分たちの活動がどのように全体に貢献しているのかがわかるので達成感を得やすくなります。単なる作業ではなく、社会やユーザーに価値を提供する「やりがいのある仕事」に変化するんです! - 興味と関心が高まる
「なぜこれをやるのか」を考えることで、知識やスキルの向上への意欲が自然に高まります。 - 困難を乗り越えやすくなる
『Why』を思い出すことで、目的がブレず、問題解決に向けた前向きな姿勢が保たれます。どんな状況でもモチベーションを維持しやすくなるんです! - チームワークの強化
『Why』を共有することで、共通の目標に向かって一致団結!互いの協力意識が高まり、より良い成果が得られます。 - 成長の実感
自分のスキルや知識が直接プロジェクトの成功に結びついていると実感でき、自己肯定感が向上します。
このように『Why』を意識することで、単なる「やらなければならないこと」が、より大きな目標に向かって貢献するやりがいのある仕事=「やりたいこと」へと変化します。
「ただ作業する」のではなく、「誰かの役に立つものを作りたい」という気持ちになると、仕事がもっと楽しくなるし、モチベーションもアップしますよね!
『Why』で判断力が高まり、迷いが減る!
迷いが減る理由:
- 判断基準の明確化
「この機能は必要か?」「ユーザーにとって使いやすいか?」などの問いに、『Why』が答えを提供します。 - 優先順位がつけやすくなる
判断基準が明確になることで、限られたリソースの中で「最も重要なタスク」に集中できるようになります。これにより、効率的な進行が可能です。 - 変化に強くなる
プロジェクトの状況が変わっても、『Why』が揺らがなければ柔軟に対応できます。これにより、常に最適な方法を見つけやすくなります。 - チーム内の意見調整がスムーズに
『Why』に立ち返ることで、意見の相違も共通認識のもと解消できます。結果、チーム全体の方向性が一致します。
『Why』はチームが迷いを克服し、より良い判断を下すための羅針盤のようなものなんです。
迷いがなくなることで、みなさんはより自信を持って仕事に取り組むことができるでしょう。
『Why』でより良い成果を生み出す!
より良い成果を生み出せる理由:
ユーザー視点と革新性が『Why』によって強化されます。
- ユーザー視点の徹底
「この機能がどのようにユーザーの課題を解決するか」を常に考えることで、ニーズに合ったプロダクトが作れるようになります。 - 革新性の向上
『Why』を深掘りすることで、新しいアイデアや可能性が見えてきます。既存の枠を超えた発想が生まれるんです! - 価値にフォーカス
ユーザーに本当に価値のあるものを提供するための基準として『Why』を活用しましょう。これにより、社会に貢献できるプロダクトを生み出せます。
『Why』をしっかり理解することで、ユーザーにとって本当に価値のある機能を作ることができるようになります。
ユーザーの本当の価値にフォーカスできることで、より良いプロダクトを生み出し、世の中に貢献することができるんです!
『Why』の意識を深めるために
もしみなさんのチームで『Why』が明確になっていないのなら、まずここを明確にすることから始めましょう。
「なぜこのプロジェクトを進めるのか?」「どのような価値を提供したいのか?」をチーム全員で話し合い、共通認識を持つようにします。
インセプションデッキとして「我々はなぜここにいるのか?」「エレベーターピッチ」などを作ってみるのもいいと思います。
『Why』が明らかになってチーム全体に共有されたら、これを常に目の付くところに置いて『Why』を常に意識できるような状態を作りましょう。
新しい機能を追加する、技術選定を行う、多数のタスクに優先順位を付ける、など、すべての意思決定で『Why』を問いかけ、その決定がチームの目標に合致しているかを確認するようにします。
そして『Why』をチームに定着させるために、スプリントレビューやレトロスペクティブなどの場で定期的に振り返り、再確認することも忘れずにしましょう!
さいごに
チーム開発において『Why』の意識を深めることは、チーム全体のモチベーション向上や、より良いプロダクト開発に繋がります。
みなさんのチームの『Why』は何ですか?
ぜひ、今一度、自分自身の言葉で『Why』を表現してみてください。そして、チームメンバーと共有し議論をしてみましょう。『Why』を共有し意識することで、チームはより一層成長し、素晴らしいプロダクトを生み出すことができるはずです。
『Why』を追求し、強いチームでより良い未来を作りましょう!
この記事を書いた人

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