”Be Engineer, More Agile”の誕生秘話とその思い
この記事は「BEMA Lab Advent Calendar 2024」の2日目の記事です。
※本アドベントカレンダーの初回投稿となります。
はじめに
みなさん、こんにちは。大友です。
今回は、栄えあるBEMA Lab アドベントカレンダーのトップバッターを務めさせてもらうことになりました。
今回は「Be Engineer, More Agileの誕生秘話とその思い」と題して、この言葉が誕生した背景や、それに込められた思いについてお伝えできればと考えています。
“BEMA”とは
あらためて、Be Engineer, More Agile (略して BEMA) について、どのような意味なのかをおさらいします。
直接的に単語を読むと、もっとアジャイルなエンジニアになろうのように受け止められがちですが、どちらかというと、もっと素早くエンジニアとして成長していくという意味で、素早く成長していくサイクルを保つことが、より良いエンジニアになっていくということで、転じてより良いエンジニアであり続けようと表現しています。
ロゴにもその思いが込められています。
(別途ページがありますので、詳しい説明は割愛します。)
誕生秘話
「Be Engineer, More Agile」について、私が生みの親であるということは間違いではないですが、これには経緯があり、その誕生秘話についてご説明させてもらいます。
2023年10月から、中堅エンジニア育成や後方支援を行うグループのグループ長(マネージャー)になるということが決まりました。それに伴い、グループの方針を決めるために、そもそもこのグループは何をする組織なんだろうという問いに立ち返り、情報を整理したり、考えを巡らせていました。
それと並行して、弊社のエンジニアリング事業は後発(*)であるため、世の中はおろか、社内ですら認知が低い状態だったので、ブランディングをする必要がでてきました。
(*) 弊社30期目に対して、エンジニアリング事業は7期目で、規模は全社約3000名中のエンジニアリング事業は約250名程度です。
上長と壁打ちしながらスローガンを考えていたのですが、その際に「Be Engineer」という言葉を提案いただきました。
そのままでも良かったのですが、天邪鬼な性分なので一捻り入れたくなりました。
エンジニアリング事業では、設立当初からアジャイル開発を主軸に展開していましたので、「More Agile」と結構安易につけてみました。(正直NG出ると思ってました...)
結果、そのまますんなり採用され、2023年10月の部門の方針説明会でもそのスローガンがお披露目されました。
部門説明会でお披露目したら、チャットで、”略してBEMA”って言葉がでて、説明会が終わる頃にはSlackのリアクションが作成されていた。
これが、BEMAが誕生した経緯になります。
変化に適応しつつも芯を強く
私の持論を踏まえ、それぞれの単語に込めた思いをお伝えできればと思います。(主語をエンジニアと置いていますが、他の職業・職種でも同じことが言えそうな気がしていますが、ひとまず今回はエンジニアが主語として捉えてください。)
まず、エンジニアたるもの何事にもこだわりを持つことは大事だと考えています。
ただ、こだわりを持ちすぎ、頑固になりすぎて、自身が成長・進歩していかないのも良くないと考えています。
エンジニアの業界は変化が激しく、その激しい変化についていく好奇心、向上心、タフさが求められます。
エンジニアは考える
私の持論ではありますが、「エンジニアは常に自分自身で考えるべき」だと思っています。
近年、生成AIの台頭で、「考える」という行為が減ってくるのではと危惧しています。
うまく生成AIを活用して、自分の考えを昇華させていくことを身につけるととても良いのですが、生成AIから出力された内容を鵜呑みにしてしまい、考えることをやめてしまうと、いざ考えないと行けない場面に遭遇した場合、うまくまとまらないと思っています。
エンジニアが考えなくても良いことを生成AIに任せて業務効率化していくなどもありますが、そこを考え、仕組みにしていくのもエンジニアの仕事です。
私がそれを例えるときに筋トレと同じものだという表現をすることがあります。
筋肉は使わなければ衰えていき、いざ使おうとしたときにはうまく動かず、年齢とともに強張るものなので、それと似た感覚です。
(私は筋トレはしないので説得力は薄いですが...)
More Agile
考えるためには、しっかりインプットが必要です。
インプットの方法はいくつかありますが、傾聴力は非常に大事なスキルだと考えています。
自分にない考えであったり、自分に対しての指摘を真摯に受け止め、自分なりに「考え」アップデートしていく。
このサイクルが「Be Engineer, More Agile」の「More Agile」部分にあたると考えています。
Be Engineer
そのサイクルの中でも、自分なりのエンジニアとしてのアイデンティティ(芯)を持つことが重要です。つまり「Be Engineer」部分がそれにあたります。
芯を強く持つことで、「なぜ」それをやるのかと聞かれたときに答えることができる自分なりの「考え」を持っていただきたいです。
プロダクト/サービスに向き合い、理解を深めることで、自分が何をすべきなのかを把握してものづくりをすることは非常に重要なことです。
考えるクセ
もちろん、エンジニアですので、プログラム言語やフレームワーク、その他テクニカルなスキルを身につける必要性はあります。
ただ、それらを身につけるにも、自身の「考え」を持ったうえで身につけていくことをおすすめします。
若手のうちは引き出しを増やす意味で、エンジニアにとらわれず、いろんなことを経験したほうが良いですし、適度に失敗を繰り返したほうがいいです。
また、誰かの真似をしながらどんどん経験したほうがいいです。
その中で、惰性で過ごさず、「なぜ」こうなっているのか、「なぜ」こうやらないのだろうかなどを自分なりに「考えて」みてほしいです。
それらの「考え」を同僚や上司、チームに投げかけてみてもよいかと思います。
そうすることによって自分の理解が進むのと、「考えるクセ」がつくようになります。
考えるとは
この何度もでてくる「考える」というものをもう少し世の中にある言葉で表現すると。
ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、ラテラルシンキングがそれにあたります。
それらについては、今回は深堀りしませんので、詳しくは調べてみてください。
さいごに
いかがだったでしょうか?
単なる言葉遊びや思いつきから、このような流れになっていくとは、当の本人も思っていませんでした。
誰かが、なにかの課題に対してデジタルを使って実現したいことに対して、エンジニアが解決に向けてのものづくりで実現をするので、どうしても人間同士の関わりが必要になってきます。
エンジニアとは、良くも悪くも非常に人間臭い職業ですね。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
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