尊敬するあの人を追っていたら、いつの間にか“エンジニアとしての成長ストーリー”が始まっていた
はじめに
こんにちは、2022年に新卒でメンバーズに入社した田中です。
この記事では、初めての案件で感じた不安や戸惑い、そこからどう成長してきたかを振り返りながら、私なりの学び方や挑戦の仕方について共有します。
「実務に入るのが不安」「どうやってスキルを伸ばせばいいかわからない」
そんな悩みを持つ若手エンジニアや、これから現場に出る方にとって、少しでもヒントになるような内容になれば嬉しいです。
新卒採用ページでは、私のインタビュー記事も紹介されています
初めての案件で感じたことと、そこからの変化
2022年4月、新卒で入社。
最初の案件にアサインされたのは翌年1月でした。
それまでの約9ヶ月間は研修に集中し、「早く現場に出たい」という気持ちと、「果たして自分のスキルが現場で通用するのか」という不安が入り混じっていました。
初めての案件では、主にReact、Laravel、AWSを使用する大規模なプロジェクトにアサインされました。デザイン、DB、APIの資料が膨大にあり、連携ツールも多く、最初は全体像がまったく見えませんでした。
最初に任されたのは、既存システムのクエリを調査して、スプレッドシートにまとめる作業でした。100行以上あるクエリを複数読み解いていくのは初めての経験で、「これで合ってるのかな...」と不安を抱えながら進めていました。
クエリを読み進めているときは、実務ならではの複雑な構造やロジックに何度も頭がパンクしそうになって、心が折れかけることもありました。というか、正直折れてました。でも、貴重な実務経験の機会を無駄にしたくないと思い、目の前の作業をひとつずつこなしていくうちに、少しずつ理解が進んでいきました。
案件には複数名でアサインされていて、同期の中には効率良く作業を進められる人もいて、自分だけ劣っているように感じることもありました。
それでも自分も先輩のように皆から頼られる存在になりたかったので、何とか諦めずに、先輩にレビューをもらいながら地道に調査を続け、隙間時間には関連資料を読み込むなど、少しずつですが理解を深めていきました。
そこからしばらく経つと、任される作業のゴールが明確にイメージできるようになり、案件の全体像も少しずつ分かってきたように感じました。
初案件はクライアント都合で終了し、納品の達成感は味わえませんでしたが、確実に次につながる自信にはなりました。
とはいえ、まだまだ不安はあって、「もっといろんな案件を経験して強いエンジニアになりたい」と思うようになりました。
技術への興味と、プライベートでの挑戦
案件のアサインは、スキルや経験がある人が優先されることもありました。
だからこそ、プライベートでできることを増やそうと思い、React, Vue, HTML, CSS, JavaScript, TypeScript, Python, PHPなど、興味のある技術を使って自分の作りたいものを開発していきました。
その過程で、同期の中でも特に尊敬しているエンジニアがいて、ランチの時間に技術的な相談をしてみたり、他の人にも積極的に技術の話を持ちかけるようになりました。
みなさん優しくて、分からないことを素直に話すと、丁寧に教えてくれました。
そのおかげで、技術への概念的な理解が進み、自分だけで学習していける土台ができたと思っています。
さらに、別の友人の刺激を受けて資格勉強を始め、クラウドサービスを中心に2年間で約20個の資格を取得しました。資格勉強を通して、基礎的な技術から最新の技術まで、幅広く学ぶことができました。実案件でのアウトプットはまだ少ないですが、プライベートでの学習や開発を通じて、理解を深めることができています。個人開発では、自分の作りたいものを作っていたので楽しく続けられました。その他にも、非エンジニアの友人に作成したアプリを使ってもらったり、同期のエンジニア数名で集まって個人開発をしたりなど、客観的な意見もいただきながら、アプリ開発の経験を積むことができました。
このように、資格取得や個人開発に取り組む中で、技術に対する興味がどんどん増していき、苦手だったリファレンスも読めるようになりました。何より読書量が圧倒的に増えたことで、毎日をワクワクしながら生きるようになりました。
自分に合った学び方とリフレッシュの工夫
私が特に意識していたのは「興味のあることから調べて、そこからどんどん派生させていく」ことでした。
興味がある分野から入ることで、自然と学習が連鎖し、理解も深まりやすいと思っています。
そして何より、自分に合った学習スタイルを見つけることが大切だと感じました。
私の場合、概念的に難しい話は動画で学ぶのが合っていて、物量のあるものやネットにないけど正確な情報が欲しいとき、普段目にしない分野の知識が欲しいときは書籍を使うのが自分に合っていると感じます。
移動中は音声学習、資格試験の直前は参考書の索引を使って、わからない単語がなくなるまで勉強する、というスタイルがしっくりきました。
また、リフレッシュの仕方も人それぞれだと思います。
私の場合、リフレッシュの後に、集中が途切れて中々勉強に戻れないのが悩みだったので、勉強中のリフレッシュは「小説を5分だけ読む」か「目を閉じて仰向けになって5分間何も考えない」ことにして勉強に復帰しやすくしています。
皆さんも是非、自分に合った勉強・開発のスタイルや、効果的なリフレッシュ方法を探してみてください。
その中で、いろんな気づきがあると思いますし、それが長く楽しく継続するためのヒントにもなると思います。
今の状況とこれからの挑戦
現在参画している案件では、「キャッチアップが早い」と評価をいただくことがあり、これまでの学習や経験が活きていると実感しています。そして最近は、後輩に業務内容を教える機会も増えてきました。
そんな実務の中で、今は以下のことを特に意識しています:
- 目の前の仕事と全力で向き合うこと
- わからないことは素直に「わからない」と言うこと
(1ミリもイメージが湧いていない状態で悩んでいても、解決にはつながらない)
初案件の頃に憧れていた先輩や、尊敬している同期エンジニアのように、自分も少しずつ人に頼られる場面が増えてきたと感じることがあります。
とはいえ、日々の業務でプロジェクトの進行方法や、後輩の育成に悩むこともあります。その時は、チームリーダーやディレクターの方の声かけや動きを参考にしながら、これからも自己成長していきたいと思います。
最後に
最初は何もわからず不安ばかりでした。それでも、「理想の自分」に近づけないまま数年が過ぎたら後悔する。そう思ったことが、頑張る原動力になっています。
まだ苦手なことも多いですが、これからも挑戦を続け、エンジニアとして成長していきます。
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