みんなでつくる!チーム開発の始め方とコツ
はじめに
こんにちは。株式会社メンバーズの青木です。
メンバーズでは2021年に入社後、電力会社向けのシステム開発を経て、現在は楽器と連携するスマホアプリの開発を担当しています。
これまで個々で案件を担当し、レビューを受ける形で開発を進めてきた皆さん。
最近、案件の規模が大きくなったり、難易度が高い依頼が増えたりして、「複数人で担当する必要があるけれど、どう進めたらいいかわからない」と悩んでいませんか?
一人での開発と違い、複数人での開発には独特の難しさがあります。
しかし、適切なアプローチとコミュニケーションをとることで、チーム全体の生産性と成果を大きく向上させることができます。
この記事では、複数人での大規模・高難度案件をスムーズに進めるための具体的なアドバイスと、他チームでの一般的なプラクティスをご紹介します。
共通認識を徹底!要件定義の強化と共有
複数人での開発で最も重要なのは、「何を作るのか」という共通認識をチーム全員で持つことです。ここが曖昧だと、手戻りや認識のズレが頻発し、プロジェクトの遅延に繋がります。
要件定義の徹底
これまで以上に、要件定義フェーズに十分な時間をかけ、詳細まで詰めることを意識しましょう。
ユーザーストーリー、ユースケース、画面遷移図、データモデルなど、具体的な成果物を作成し、チーム全員で認識を合わせる時間を設けてください。
曖昧な点は、開発に着手する前に解消しておくのが鉄則です。
ドキュメント化と共有
決定した要件は、ConfluenceやNotion、BacklogのWiki機能など、誰もがアクセスできる場所にドキュメントとして残し、常に最新の状態を保ちましょう。
定期的にドキュメントレビューを行い、認識のズレがないか確認する機会を設けるのも有効です。
大きな仕事を小さく!タスクの細分化と担当分け
大規模な案件は、そのままでは手に負えません。
細かく分解することで、複数人が同時に、効率的に作業を進められるようになります。
WBS (Work Breakdown Structure) の活用
プロジェクト全体を細かなタスクに分解し、ツリー構造で可視化するWBSを作成しましょう。
タスクが細かくなればなるほど、各メンバーが担当する範囲が明確になり、並行作業がしやすくなります。
タスクの依存関係の明確化
「どのタスクが完了したら次のタスクに着手できるか」といった依存関係を明確にすることで、無駄な待ち時間や手戻りを減らし、効率的な作業フローを構築できます。
担当者の割り当てと責任範囲の明確化
各タスクに明確な担当者を割り当て、それぞれの責任範囲を明確にしましょう。
「誰が何をやるべきか」が曖昧になるのを防ぎ、責任感を醸成します。
🗣️密な連携が鍵!コミュニケーションの密度向上
複数人での開発では、一人で黙々と作業するスタイルから、活発なコミュニケーションへの転換が求められます。
デイリースクラム(朝会)
毎日短時間(10〜15分程度)で、各メンバーが「昨日やったこと」「今日やること」「困っていること」を共有する場を設けましょう。
これにより、チーム全体の進捗状況が把握でき、問題の早期発見・解決に繋がります。
定期的・非定期的な技術共有
コードレビューはもちろん、実装方針や技術的な課題について、定期的に意見交換する場を設けてください。
Slackなどのチャットツールを活用し、気軽に質問や情報共有ができる環境を作ることも重要です。
情報共有の文化作り
「これは自分だけが知っていればいい」ではなく、「チーム全体で共有すべき情報」という意識をメンバー全員が持つようにしましょう。
特定の個人しか知らない情報(属人化)は、プロジェクト進行のリスクとなります。
🛠️チームの規律!開発プロセスの標準化
チームで開発を進める上で、一定のルールやプロセスを定めることは、品質の担保と効率化に繋がります。
コーディング規約の整備
記述スタイルや変数名など、チームで共通のコーディング規約を設け、コードの可読性を高めましょう。
誰が書いても一定の品質を保ったコードになり、レビューや引き継ぎが容易になります。
バージョン管理システムの活用
Gitなどのバージョン管理システムを適切に活用し、複数人でのコードの同時編集やマージのルールを明確にしましょう。
ブランチ戦略(Git Flow、GitHub Flowなど)をチームで合意し、運用することも重要です。
テストプロセスの導入
単体テスト、結合テスト、受け入れテストなど、各フェーズでのテストの役割と実施方法を明確にしましょう。
必要であれば、自動テストの導入も検討し、品質保証の体制を強化してください。
🚀他のチームはどうしてる?一般的な開発プラクティス
多くの開発チームでは、アジャイル開発のフレームワークであるスクラムや、より柔軟なカンバンといった手法を取り入れています。
スクラム (Scrum)
短い期間(スプリント)で開発を繰り返すことで、変化への対応力を高めます。
プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チームという役割分担が明確で、デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブといった定例イベントが特徴です。
カンバン (Kanban)
現在の作業状況を視覚化(カンバンボード)し、作業中のタスク数を制限(WIP制限)することで、ボトルネックを解消し、スムーズなフローを目指します。
スクラムのような厳密な期間や役割は設けず、必要に応じてミーティングを行います。
いきなり全てを導入するのは難しいかもしれませんが、これらの考え方やプラクティスの中から、自チームに合ったものを段階的に取り入れていくことをお勧めします。
✅まとめと次のステップ
一人で担当する案件から、複数人で大規模・高難度案件に取り組むことは、チームにとって大きな成長の機会です。
要件定義の徹底、タスクの細分化、コミュニケーションの強化、そして開発プロセスの標準化を意識することで、チームはより効率的かつ高品質な開発が可能になります。
まずは、今回ご紹介した内容の中から、「これならすぐに始められそう」というものをいくつかピックアップして、小さく試してみてはいかがでしょうか?
例えば、「デイリースクラムを始める」「要件定義のドキュメントをいつもより丁寧にする」「タスクを細分化してホワイトボード(Miro)などで可視化してみる」といったことから始めてみましょう。
チームで一歩ずつ進んでいくことが、成功への鍵となります。
あなたのチームのDX推進を応援しています!
この記事を書いた人
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